色褪せた木製玄関ドアを再生塗装
こんにちは。代表の石毛です。
木目調玄関ドアの再生塗装をご紹介します。(東京都目黒区にて)
玄関ドアは毎日紫外線や雨風にさらされるため、年月とともに色あせやクリア層の劣化が進行します。
今回ご依頼いただいたドアも、表面の艶が失われ、木目本来の深みがなくなっていました。
交換するとなると、50万円以上はかかりそうな立派なドア。
交換は現実的ではないため、塗装でなんとか再生させようという試み。
ということで、既存の木目を活かしながら再生する施工を行いました。
施工前

表面のクリア層は劣化し、一部では色抜けや艶引けが発生していました。
木目調ドアは単純に上から塗装するだけでは自然な仕上がりになりません。
まずは現在の状態を正確に見極めるところから作業を開始します。
当初の予定を変更
今回、ドア本体は木目を活かした再生塗装を予定していました。
一方で枠部分については塗りつぶし塗装で仕上げる計画でした。
しかし研磨を進めながら状態を確認したところ、枠も十分活かせる木目が塗膜の下に残っていることが分かりました。
そこで施工方法を変更し、枠も含めて木目を活かした再生塗装を行うことにしました。
実際に作業を進めながら判断が変わることがあります。
今回は木目を残した方が玄関全体の雰囲気をより自然に再現できると判断しました。
下地処理

再生塗装で最も重要なのは下地処理です。
枠はサンダーを使用して劣化したクリア層を除去しました。
研磨方向は木目の流れに合わせています。
木目を横切るように研磨すると細かな傷が残り、仕上げ後に不自然な反射や違和感の原因になるためです。
また、細かな部分や角部については手作業で研磨を行いました。
削り過ぎれば木目の表情は失われます。
逆に古い塗膜が残れば仕上がりに大きく影響します。
状態を確認しながら傷んだ部分だけを取り除き、活かせる部分は残していきます。
「彫刻家が作品を削り出すように」必要な部分だけを少しずつ整えていく作業です。
完成後には見えなくなる工程ですが、この作業が仕上がりを大きく左右します。
着色補修

下地処理後はポアステインを使用して着色を行いました。
色抜けした部分を周囲の色味に合わせながら調整し、補修箇所が目立たないよう少しずつ色を重ねていきます。
木目調ドアの再生では、この色合わせが仕上がりを決める重要な工程です。
サンディングシーラー施工

着色後はサンディングシーラーを施工しました。

刷毛塗り施工のため、部分ごとにマスキングをし、
均一な膜を作ることに集中しました。
今回は一度塗って終わりではなく、研磨を挟みながら2回施工しています。
シーラーによって吸い込みを抑え、表面を均一な状態へ近づけます。
その後のクリア塗装が美しく仕上がるよう、下地を丁寧に作り上げていきます。

クリア仕上げ

最後にクリア塗装を二回行いました。
木目の表情を残しながら保護膜を形成し、艶と耐候性を確保します。
塗りつぶし塗装では表現できない、木目ならではの深みが戻りました。


完成
施工後は色あせや劣化部分が目立たなくなり、玄関ドア本来の風合いがよみがえりました。
交換となると大きな費用がかかる玄関ドアですが、状態によっては再生塗装によって美観を取り戻すことができます。
玄関は住まいの顔です。
毎日目にする場所だからこそ、丁寧に。。
作業後の感想
作業を進めていくうちに、「もっと良いモノにしたい」という欲が出てくることがあります。
工期が決まっている仕事では出来ないような、丁寧な作業をさせていただける時間は
職人としては「ご褒美」といえるかもしれません。
作品作りの感覚に近いと思います。
また、施主様とのコミニュケーションも作業のモチベーションに繋がります。
「施主様に喜んでもらえることが私自身の喜びである」
そう思ってきます。
なにより、「良い方と巡り会えた」と言っていただけたことは
最高の誉め言葉だと感じました。
今後も、一つ一つにじっくり向き合って、常にベストな仕事をしていきます。
最後に、
木目調玄関ドアは交換だけが選択肢ではありません。
適切な下地処理と着色補修、そしてクリア仕上げによって、既存の風合いを活かした再生が可能な場合があります。
玄関ドアの色あせやクリア剥がれでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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